2021年06月05日
物語『チムちゃんのあさつゆ』第16話
こんにちわ
私が創った物語『チムちゃんのあさつゆ』
第16話目です。
では本文です
ささみつあみあみメルヘンシリーズ ※このお話はフィクションです
チムちゃんのあさつゆ
第16話「ロボット先生P330号」
多田梨中学校にはロボットの先生がいます。名前は「P330号」です。数学の先生で、他には英語と国語と社会を教えることが出来ます。
「ピポパピピポパピラリルレロボット。ボク、ロボット。数学英語、国語社会、ナンデモゴザレ。」と、P先生。4教科も教えることが出来るのがすごいですが……。
「P先生は理科は授業できないん?」と、生徒に聞かれると、P先生は、
「イタイトコツカナイデヨ。ボク、ジッケンガニガテ。ブキヨウダカラ。ソレニ、美術モ技術家庭科モ音楽モ体育モ苦手。運動音痴ダカラ。」と言うのです。ロボットだからパーフェクトというわけでは無いのです。でも、P先生は、
「モシモ火事トカ災害ガ有ッタラ、火ノ中水ノ中飛ビコンデミンナヲ助ケニ行クヨ。オヨグコトデキナイケド。」とのことで、恐い物なしの先生のようです。
「ウィーガチャ。ウィーガチャ。」P先生はロボットなのでそんな感じで歩きます。足は速くないです。校庭で子供達が駆け回っているのを見てP先生は、
「ボクハロボットナノニ足ガオソイ。残念……。」と悔しがりました。そんなところに来たのがチムちゃんでした。
「P先生、『足が遅い』なんて悔しがらないでくださいよ。」とチムちゃん。P先生は、
「チムチャンアリガトウ。君ハヤッパリトテモヤサシイ子ダネ。アリガトウ。」と言いました。他の生徒達も、
「P先生、落ち込まないでくださいよ。」と励ましました。するとP先生は、
「ミンナアリガトウ。多田梨中ノ生徒ハミンナイイ子ダネ。」と喜ぶのでした。
「きんこんかんこん。きんこんかんこん。」多田梨中のチャイムはいつの間にか「キーンコーンカーンコーン」から「きんこんかんこん」という柔らかい音に変わっていました。P先生の数学授業の始まりです。
「せんせーお願いしまっす。」と、当番。
「今日モヨロシク。」と、P先生。
「2タス6ハ8トナル。コレヲタシザントイウノデアリ、デアルカラ、コーナルノデアール。」P先生の授業はけっこうわかりやすく、生徒達からの評判も良い先生です。英語も国語も社会も教えることが出来ますので、それらの科目の先生が休んだり出張したりしたときはその補欠に入ることがよくあります。さらに、
「デハ、ココマデノオサライノビデオヲミマセウネ。DVDスイッチオン。」
「ピカー。」
「ボクノ目ハピカピカライト。プロジェクターニモナルンダヨ。スクリーンニ投影デキルノサ。」P先生の口にDVDディスクを入れると映像や音声がP先生から再生され、スクリーンに投影も出来るのです。その様子を見た生徒達は、
「P先生はすごいなあ。さすがロボット。」と感心するのです。
ですがある日、
「デハ、授業ヲハジメマセウ。教科書ノ33ペエジカラ。1タス1ハ2。コノ物語創ッテイルササミツアミアミハ数学苦手ダカラヤリニクイヨ。」と、P先生が数学の授業をしていると、生徒との雑談をすることもあります。そんな雑談のとき、如月ちゃんが、
「P先生は、このコロナ禍の中、東京オリンピックパラリンピックは開催されると思いますか?やっぱ中止になっちゃうんですかねえ?」と聞きました。するとP先生は、
「コロナ禍ノ中、東京オリンピックパラリンピックヲ開催スルカドウカハ非常ニムズカシイモンダイダネ。代議士ノ偉イ人達ガガンバッテカンガエテイルケド、コレハ非常ニヤヤコシイ。開催ノメリットトデメリット。世論ノ動向。新型コロナウイルスノ危険。ウウ……。ジツニヤヤコシイモンダイデアル。ムズカシイ、ムズカシイ。ワカラナイ、ワカラナイ!ワカラナイ!!ガーガー。ピーピー。ブーブー。」と言いました。
「P先生?!」と、驚く生徒達。
「ガーガー、ピーピー、プープー。」P先生には、ややこしいことを考えると電子頭脳がショートするという弱点があったのでした。如月ちゃんは、
「やばっ!私、ややこしすぎること聞いちゃった!」と焦りました。そして、とりあえず保健室にP先生を台車に乗せて運んでいったのでした。
(でも、ちゃんと治りましたからね)
第16話終わり 第17話に続きます
私が創った物語『チムちゃんのあさつゆ』
第16話目です。
では本文です
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チムちゃんのあさつゆ
第16話「ロボット先生P330号」
多田梨中学校にはロボットの先生がいます。名前は「P330号」です。数学の先生で、他には英語と国語と社会を教えることが出来ます。
「ピポパピピポパピラリルレロボット。ボク、ロボット。数学英語、国語社会、ナンデモゴザレ。」と、P先生。4教科も教えることが出来るのがすごいですが……。
「P先生は理科は授業できないん?」と、生徒に聞かれると、P先生は、
「イタイトコツカナイデヨ。ボク、ジッケンガニガテ。ブキヨウダカラ。ソレニ、美術モ技術家庭科モ音楽モ体育モ苦手。運動音痴ダカラ。」と言うのです。ロボットだからパーフェクトというわけでは無いのです。でも、P先生は、
「モシモ火事トカ災害ガ有ッタラ、火ノ中水ノ中飛ビコンデミンナヲ助ケニ行クヨ。オヨグコトデキナイケド。」とのことで、恐い物なしの先生のようです。
「ウィーガチャ。ウィーガチャ。」P先生はロボットなのでそんな感じで歩きます。足は速くないです。校庭で子供達が駆け回っているのを見てP先生は、
「ボクハロボットナノニ足ガオソイ。残念……。」と悔しがりました。そんなところに来たのがチムちゃんでした。
「P先生、『足が遅い』なんて悔しがらないでくださいよ。」とチムちゃん。P先生は、
「チムチャンアリガトウ。君ハヤッパリトテモヤサシイ子ダネ。アリガトウ。」と言いました。他の生徒達も、
「P先生、落ち込まないでくださいよ。」と励ましました。するとP先生は、
「ミンナアリガトウ。多田梨中ノ生徒ハミンナイイ子ダネ。」と喜ぶのでした。
「きんこんかんこん。きんこんかんこん。」多田梨中のチャイムはいつの間にか「キーンコーンカーンコーン」から「きんこんかんこん」という柔らかい音に変わっていました。P先生の数学授業の始まりです。
「せんせーお願いしまっす。」と、当番。
「今日モヨロシク。」と、P先生。
「2タス6ハ8トナル。コレヲタシザントイウノデアリ、デアルカラ、コーナルノデアール。」P先生の授業はけっこうわかりやすく、生徒達からの評判も良い先生です。英語も国語も社会も教えることが出来ますので、それらの科目の先生が休んだり出張したりしたときはその補欠に入ることがよくあります。さらに、
「デハ、ココマデノオサライノビデオヲミマセウネ。DVDスイッチオン。」
「ピカー。」
「ボクノ目ハピカピカライト。プロジェクターニモナルンダヨ。スクリーンニ投影デキルノサ。」P先生の口にDVDディスクを入れると映像や音声がP先生から再生され、スクリーンに投影も出来るのです。その様子を見た生徒達は、
「P先生はすごいなあ。さすがロボット。」と感心するのです。
ですがある日、
「デハ、授業ヲハジメマセウ。教科書ノ33ペエジカラ。1タス1ハ2。コノ物語創ッテイルササミツアミアミハ数学苦手ダカラヤリニクイヨ。」と、P先生が数学の授業をしていると、生徒との雑談をすることもあります。そんな雑談のとき、如月ちゃんが、
「P先生は、このコロナ禍の中、東京オリンピックパラリンピックは開催されると思いますか?やっぱ中止になっちゃうんですかねえ?」と聞きました。するとP先生は、
「コロナ禍ノ中、東京オリンピックパラリンピックヲ開催スルカドウカハ非常ニムズカシイモンダイダネ。代議士ノ偉イ人達ガガンバッテカンガエテイルケド、コレハ非常ニヤヤコシイ。開催ノメリットトデメリット。世論ノ動向。新型コロナウイルスノ危険。ウウ……。ジツニヤヤコシイモンダイデアル。ムズカシイ、ムズカシイ。ワカラナイ、ワカラナイ!ワカラナイ!!ガーガー。ピーピー。ブーブー。」と言いました。
「P先生?!」と、驚く生徒達。
「ガーガー、ピーピー、プープー。」P先生には、ややこしいことを考えると電子頭脳がショートするという弱点があったのでした。如月ちゃんは、
「やばっ!私、ややこしすぎること聞いちゃった!」と焦りました。そして、とりあえず保健室にP先生を台車に乗せて運んでいったのでした。
(でも、ちゃんと治りましたからね)
第16話終わり 第17話に続きます
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Posted by ささみつあみあみ at 16:00│Comments(0)
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