お菓子売りの少女

ささみつあみあみ

2025年04月21日 18:00

 おばんどす

 あれは、4月19日の土曜日、夜20:00頃だった
あみあみは帰宅のため、街の大きな駅に向かっていた。
 「すみませーん。お願いしまーす。」
物売りのような、ティッシュ配りのような女の子の声。
でも、ただの少女の声ではない。
天使のような外国出身の人の声だった。
 「なんて、可愛い娘だろう。」あみあみは立ち止まってしまった。
彼女はお菓子売りの少女だった。日本人では無かった。
フィリピン出身のように見えた。
 「私は学生です。とても財産的に困っています・・・」と言うメモ。そして
あまり上手ではない日本語で、お金に困っていることを言ってきた。
学生とは金欠な人物である。
そして、
「クッキーとウェハース。とてもおいしいです」

「いくら?お金に困ってるんね。私もお金が無くてね。」
その時のあみあみ、900円しか持っていなかった。
列車の切符は持っていた。少女は
「はい・・・どっちも500円です。」と言った。
あみあみはウェハースを一袋購入した。
少女は
「ありがとうございます!優しい人。幸せが来ますように。
お父さんとお母さんにも幸せが来ますように!」と、言った。
とても可愛い声だった。
百円玉5枚渡すときに彼女の手に触ってしまったのだが、
とてもやわらかい、優しい手だった。

 なんか、その女の子、とても可愛かった。
宝物のような少女だった。
 こういうようにホイホイ買ってしまうのが詐欺に引っかかりやすい
人物らしいが、もうなんでも良かった。
少女をちょっとでも助けたかった。
 マッチ売りの少女という話がある。
マッチ売りの少女は命がけでマッチをうっていたのであるが
最終的には凍死してしまった。
マッチ売りの少女はお菓子売りの少女のように
道行く人に声をかけていたのであろう。
 あなたは、マッチ売りの少女がいたら、
マッチを買ってあげることが出来ますか?


 お菓子売りの少女でした


このお話は作り話です
あみあみに援助を頼もうったってダメよ

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